2015年7月31日金曜日

こんなピアノ演奏が聴きたい!(「いい演奏」再考)

チャイコフスキー・コンクール(ピアノ部門)を聴いて、いろいろと勉強になった。演奏自体も素晴らしかったのだが、審査員の判断とか、周りの人のコメントも興味深かった。

そして、ルカ・ドゥバルグ(Lucas Dubarge)のインタビュー記事を読んで、ときおり考えている「いい演奏とは?」に対する答え(があるかどうかは分からないが…)の一部分が見えたような気がした。



なかなか言葉では表現できないし、とらえどころのない問題でもあるので、いま少し見えかけたと思ったイメージをできるだけ言葉にして残しておきたいと思う。

2015年7月29日水曜日

近況:モーツァルト ピアノソナタ第4番 あと一息?

モーツァルトのソナタ第4番 K.282 第1楽章、練習開始から3週間ほど。思ったより進んでいるが、あと一息がなかなか進歩しない。

よくミスするところは赤鉛筆で囲って、毎日の反復練習しているので、少しずつではあるが確率は上がっていると思う。

2015年7月28日火曜日

応援したい!ルカ・ドゥバルグの音楽の方向性 ♪

ルカ・ドゥバルグ(Lucas Dubarge)のロング・インタビューの続きである。今回は、彼の音楽の方向性、曲の好みなどに関する部分を概観してみたい。




ルカ・ドゥバルグへのインタビュー記事(メモ)

チャイコフスキー・コンクール4位のルカ・ドゥバルグ(Lucas Dubarge)へのロング・インタビュー記事の勝手に和訳メモ。

読んだのは、Bertrand Boissard という人がインタビューしたフランス語の記事(7/23)を、Ismene Brown という人が英訳したもの



※フランスに戻ったばかりのルカくんにインタビュー
※少なくとも3社の音楽代理店がコンタクト、その1社と契約予定
※Jean-Marc Luisada曰く「ルカは “the greatest musical lesson we have had for years” だ」
※以下、インタビュー(●はインタビュアーの Bertrand Boissard氏の発言)



2015年7月27日月曜日

ルカ・ドゥバルグは根っからのアーティスト

チャイコフスキー・コンクール4位のルカ・ドゥバルグ(Lucas Dubarge)へのロング・インタビュー記事を見つけた。英語(元々はフランス語)なので、ほとんど一日かかって読んだが、実に面白かった。ルカ君に対する好感度というか、期待度が上がった ♪

Bertrand Boissard という人がインタビューしたフランス語の記事(7/23)を、Ismene Brown という人が英訳したものだ。Ismene Brown さん自身がインタビューした記事(下記の2つ目)もある。(※残念ながら英語記事は二つとも"Not found" @2021/12/12

英語記事:Parlons piano with Debargue
     Meeting Lucas Debargue



2015年7月26日日曜日

[2015年来日ピアニスト](公演カレンダー6)

2015年来日予定のピアニストのリサイタル・カレンダーその6(7/26更新)。
※ピアニスト名に関連記事へのリンクを追加
※国際ピアノ・コンクール、および入賞者の予定を追加
※2016年の予定も一部追加
※ショパン・コンクール出場予定者の予定追加

個人的なメモに近いものなので、開催場所はほぼ関東圏、ピアニストは私の趣味で(一部日本人ピアニストも含む)選んでいる。また、誤記などあるかも知れないので、その辺はご容赦を…。


2015年7月25日土曜日

チャイコン優勝者 マスレエフ早くも日本デビュー!

今年のチャイコフスキー・コンクールで優勝した、ドミトリー・マスレエフ君だが、早くも来月8月の初めに日本デビューをするようだ。PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)オーケストラとの共演で、4回の公演が予定されている。

2015年7月24日金曜日

ピアノ練習のヒント:止まらずに弾く

「止まらずに弾く」ことができるように、これまで色々と試したピアノ練習方法のヒントを整理してみたい。

2015年7月23日木曜日

ピアノ演奏の基礎、初心に帰る?

いま練習中の、モーツァルトのピアノ・ソナタ第4番 K.282 第1楽章、選曲としては久々の「当たり」かもしれない。

曲の難易度が、今の私の実力レベルにちょうどいいようなのだ。難所らしい難所もなく、技術的には何とかなりそうと思える。曲としても気に入っている。ところが、一方でなかなか弾けるようにならない。

この妙な感じが、ちょっとしたフラストレーションになっている。最近の近況報告(↓)で、技術的な課題を書き出して、その練習方法も少し考えてみた。でも、何か釈然としない。


2015年7月22日水曜日

バレンボイム・ブランドのピアノ ♪

2カ月近く前のニュースではあるが、バレンボイムのファンとしてはぜひ書いておきたい記事(↓)を最近見つけた。"BARENBOIM"ブランドのピアノができた、という話である。




西村朗のピアノ音楽

西村朗 ピアノ作品一覧

出典:『光の雅歌―西村朗の音楽』(〜2002)→ 本の紹介
   全音の西村朗 works ページ(2003〜)
※「 ♪○○○」はYouTube音源へのリンク


ピアノ・ソナタ [12'] 1972
トリトローペ(三つの旋律系) [5'] 1978
ペンギン組曲 [15'] 1983/1989
波打つ鏡 2pf [8'] 1985
八手のための舞曲 2pf [5'] 1987
法悦の鏡 [12'] 1987
ビコーズ(ビートルズ作品の編曲) [4'] 1991
星の鏡 [8'] 1992
  ♪ Mirror of stars
三つの幻影 [16'] 1994
  ♪ 1. 水 ♪ 2. 炎 ♪ 3. 祈祷 (pf: 須藤英子)
水の詩曲 2pf [18'] 1996
静寂と光 〜秋山邦晴氏の思い出に〜 [10'] 1997
タンゴ [4'] 1998
オパール光のソナタ [10'] 1998
  ♪ 太田実花
夢魔(むま) [13'] 1999
夜光 [8'] 1999
トッカータ [2'] 2000
ヴィシュヌの化身 [80'] 2001
  ♪ クールマ(亀) ♪ マツヤ(魚) (pf:野村祥子)
アリラン幻想曲 [6'] 2002
夜の呪文 [10'] 2003
神秘の鐘 [15'] 2006
カラヴィンカ [10'] 2006
  ♪ 小菅優
スケルツォ・イン・D [3'] 2006
白昼夢 [6'30"] 2009
炎の書 ピアノ・ソロのための [10'] 2011



2015年7月21日火曜日

ロシアのピアノ教育:音色作り・音楽作り…

PTNAの「海外の音楽教育ライブリポート」に面白い記事を見つけた。

チャイコフスキー・コンクールのレポートに続いて「ロシアのピアノ教育から学べること」という連載記事があり、そのなかの「No.1:奈良井巳城先生インタビュー」がなかなか興味深い。

奈良井巳城先生というのは、モスクワ音楽院に留学し、レフ・ナウモフ先生門下で3年間(1997年~2000年)学んだ、という人。経験に基づく話なので具体性があって説得力がある。(以下、緑の字は引用)

本「光の雅歌―西村朗の音楽」

『光の雅歌―西村朗の音楽』という本を読んだ。
『光の雅歌―西村朗の音楽』
西村朗+沼野雄司(春秋社、2005年5月20日)
魂をゆさぶる振動と渦。独自のヘテロフォニー技法を確立しつつ、いまなお管弦楽の大作を発表しつづける異才が、目眩く音響宇宙の秘密を初めて吐露。作品誕生のダイナミズムをめぐる杉浦康平との対話も収録。


2015年7月20日月曜日

近況:モーツァルト ピアノソナタ第4番 練習の作戦

モーツァルトのピアノ・ソナタ第4番 K.282 第1楽章、練習を開始して2週間ほど経つが、なんだか妙な状況が続いている。

ひととおり指使いも確定し、ほぼ暗譜もできている。どうにも歯が立たない「難所」もなさそうである。なのに、弾けない。

「傾向と対策」というか「分析と作戦」が必要そうだ。

2015年7月18日土曜日

大人のピアノ再考3:中高年のピアノの可能性 ♪

さて、『大人だってピアニストに!!』(藤田 誠治 著)を読んでの「大人のピアノ」についての徒然随想第3弾(最終回)である。



今日は、「大人のピアノ」(中高年のピアノ学習者)の可能性は、一般に考えられているよりずっと大きい!という話。



2015年7月17日金曜日

大人のピアノ再考2:中高年の能力はどのくらい?

昨日の《大人のピアノ再考1:ピアノ学習の目的?》に続いて、「大人のピアノ」についての徒然随想。

今日のテーマは、中高齢者の「能力」について。大人になると何の能力がどのくらい落ちるのか? 人間の成長(いろんな意味での)はどの辺りで止まるのか、止まらないのか?

『大人だってピアニストに!!』(藤田 誠治 著)の著者は、11種類の能力について、データに基づいた検証を行っている。そのいくつかをご紹介したい。



2015年7月16日木曜日

大人のピアノ再考1:ピアノ学習の目的?

ちょっと古い本(1998年刊)だが、タイトル(↓)に惹かれて『大人だってピアニストに!!』(藤田 誠治 著)という本を読んだ。副題が「中高年齢者のピアノ学習」となっている。




著者の博士論文(個人的な研究成果)がベースになっているせいか、あまり読みやすい本ではないが、内容が私自身の状況に関することなので、興味深く読めた。

あらためて「大人のピアノ」について考えるいいきっかけになったので、いくつかのトピックスに関して、書いてみようと思う。

2015年7月15日水曜日

ピアニストが作ったピアノ曲

今の時代に新しく作られるピアノ音楽にとても興味がある。ところが、探してみると「現代音楽」的なものが多くて、なかなかいい曲に出会うことができない。

そこで考えたのが「ピアニストが作るピアノ曲」。専業作曲家ほど「難しく」はないだろうということで。そういう曲を探して、とりあえず曲目&音源リストを作ってみようと思った。この記事に随時追加していくつもりである。

2015年7月13日月曜日

近況:モーツァルト ソナタ第4番 まずまずの出だし

モーツァルトのピアノ・ソナタ第4番 K.282 の第1楽章、練習し始めてから約1週間。一通りの譜読みを終えて、指使いもほぼ確定した。

すんなりは弾けないものの、今のところ難所になりそうな箇所は見当たらない(本当か??)。もちろんトリルなどの装飾音符をきれいに入れるのは、かなり練習が必要そうであるが…。

2015年7月12日日曜日

内田光子さんのリサイタル ♪ チケット購入!

昨日、思い切って( ∵ それなりのお値段なので…)内田光子さんのチケットを購入した。11月のリサイタルである。



2015年7月11日土曜日

ロン=ティボー国際コンクール2015、日本人ピアニストは10人

昨日、浜松国際ピアノコンクールの日本人出場者について書いたが、残るロン・ティボー国際コンクール(ピアノ)についてもチェックしたら、45人の名前がひっそりと?発表されていた(6月23日)。

2015年7月10日金曜日

浜松国際ピアノコンクール2015、日本人出場者20人

チャイコフスキーとかリーズとか、海外のピアノコンクールばかり見ていたら、いつの間にか(1カ月前の6月11日ですが…(^^;)…)浜松国際ピアノコンクールの「出場承認者」87人が発表されていた。

2015年7月9日木曜日

「アーティストのような演奏」と「生徒のような演奏」

リーズ国際ピアノコンクールのことを調べていたら、ピティナのサイトに前回(2012年)のレポート連載記事を見つけた。


「アーティストのような演奏」と「生徒のような演奏」

という言葉があった。チャイコンを聴いているときに感じたことであった(↓)ので、ちょっと嬉しかった。といっても、「国際コンクールでよく囁かれる言葉」らしいが…。


2015年7月8日水曜日

近況:ドビュッシー〈サラバンド〉終了

昨日で一応、ドビュッシーの〈サラバンド〉(「ピアノのために」より)の練習を終わることにした。今回も残念ながら「修了」ではなく「終了」のレベル。

今年から [練習履歴] に練習した曲の履歴を記録するようにしている。その中に「仕上がりレベル」という項目を設定していて、「A=発表会レベル、B=自己満足レベル、C=不満が残る、D=挫折」の4段階で自己評価している。

「A=発表会レベル」はなかなか難しい(ノーミスで止まらずに…ができない)ので、「B=自己満足レベル」でいいと思っているのだが、それさえなかなか達成できない。少し反省が必要かも…。

2015年7月7日火曜日

リーズ国際ピアノコンクール2015、8月26日から

チャイコフスキー・コンクールも終わって、次はいよいよショパン・コンクールだ、と思っている人もいるかもしれないが…。

その前に、来月末から「リーズ国際ピアノコンクール」というのがあるので、お忘れなく ♪ 期間は8月26日〜9月13日。

《リーズ国際ピアノ・コンクール日本人出場者8人 ♪》

2015年7月6日月曜日

次はモーツァルトのソナタ第4番 K.282 第1楽章に決定 ♪

一通り試し弾きをして、次の練習曲はモーツァルトのソナタに決めた。

「ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282 第1楽章」



2015年7月4日土曜日

チャイコン(ピアノ部門)その後…

それほど思い入れがあるわけでもないが、チャイコフスキーコンクール(ピアノ部門)の結果になんとなくモヤモヤしたものを感じていた。…ので、ネットで評判などを探してみた。



2015年7月3日金曜日

次の曲はモーツァルトのソナタにしようかな ♪

ドビュッシーの〈サラバンド〉の練習期間を1週間延ばすことにした(→《近況:連続和音のコツ!と練習方法》)が、その間に次の曲を考えることにした。

今のところ、モーツァルトのソナタでもやってみようかと考えている。ベートーヴェン、ドビュッシーとわりとぶ厚い音(和音)の曲が続いたので、少し単旋律が多くてきれいな(お手本のような?)弾き方ができる曲をやりたくなってきたのだ。

ピアノの練習を始めて最初にやったのがモーツァルトの K.545 のソナタ、2年前の春…。

2015年7月2日木曜日

2015年チャイコフスキーコンクールの結果発表 ♪

第15回チャイコフスキー国際コンクールの結果が発表された。ピアノ部門は、少し意外な結果であった。あくまで、私の視点(好み)では…。(審査員は見るところが違うのだろう)